自分で決める経験と振り返る力を
社会福祉法人陽向では ‘’子どもを真ん中に‘’ を保育理念に掲げ、子どもたちにとって一番良いことは何なのかを常に考えて保育にあたっています。年齢を重ねるごとに「今日保育園に行ったらこれがしたい!」というそれぞれの思いを持って登園してくるので、みんなで話し合いながら今日という日を共につくっていきます。なぜなら子ども達の一日は子ども達のものだからです。行事もそうです。秋のうんどう会も、一人ひとりが ‘’おうちの人にみてほしいことは何なのか?‘’みんなで意見を出し合い、話し合って決めて行きます。そんな毎日の積み重ねが、自分たちの一日は、自分たちでつくる!自分のことは自分で決める!そんな力につながっていくのです。
当園のお昼ごはんは大体、11時半くらいからです。学校のようにチャイムがあるわけではないので、保育士が「そろそろ、お昼かな?お腹すいたから、先行ってるね」位の声掛けはしますが、後は、子ども達に任せます。早くご飯を食べて、この続きをしよう!という子もいるし、遊びが満足しない場合はそのまま続行。でも、長い針が一周して一番下に来るまでには食べ終えてねという約束になっているので、時計をみながら、自分のタイミングで着替えをして、食事に向かいます。幼児組になると、ホール(通称レストラン)で食べます。バイキング形式になっているので、食事は自分のお腹と相談して、食べられる分だけ自分でよそって食べます。最初は量がわからず、たくさんよそってしまっても段々自分の量がわかってきます。そんな毎日が、自分自身の事をわかる力になったり、自分のことに責任を持つ力になったりするのです。食事の場所も決まっていません。大好きなお友だちの隣りだったり、午前中遊んでいた仲間とだったり、自分で!決めます。
食事を終え午睡前の絵本タイム、この時に子どもたちと一緒に‘’今日の振り返り‘をする時間を大切にしています。今日のできごとを一人一人が思い出す時間をとり、その時に感じたことなどを自分の言葉で表現し振り返ることで、頭の中を整理して記憶を確かなものにします。そしてその経験をおうちに持ち帰って家族にお話ししてくれるでしょう。これらの様々な経験の積み重ねが、小学校中学校へ進学した時に学んだことを活かす力につながっていくのです。
◆プライバシーポリシーはこちら
◆特定商取引法に基づく表記ははこちら